世界株安。実に情けない東京。
2006年 05月 24日
5月23日(火) 15,599.20 -258.67(-1.63%)
昨日午後アジアから始まった株安は、欧州・米国と回って、今日の
東京で二周目に入った。
震源はインドという説がある。タイミング的には合致する。
課税強化という同市場固有の要因もあるが、基本的には米国金融
引締め長期化懸念を背景に流動性のすくない新興市場からマネーが
流出し始めたという説である。まさしく、二三日前、ビル・ミラーが
予想した通りの展開である。
しかし、その説にはおかしなことがある。
引締めの最終局面で流動性縮小を心配するのはおかしい。もっと
初期段階で心配するなら分かるが、既にFed金利が16回連続して
引上げられ、最後の1回~2回があるかどうかが詮索されている段階
になって降って沸いたのは、解せない。タイミング的にも論理的にも
矛盾がある。本気で引締め長期化が心配されているなら、米国長期
金利は上昇するはずである。しかし、昨日(5/22)には、10-yr金利は
一時5%割れになった他、引けでも5.04%と低下している。
本当に心配されているのは、住宅市場の陰りなどを理由とする米国
景気の後退のはずで、景気が後退すれば、金や原油等の商品市況
も軟化するはずで、インフレ懸念は後退し、金利低下に向かう。
今の段階になって流動性など心配する必要などない。
どうも今回の仕掛けには、無理があるような気がする。
それに本当に新興国市場からマネーが流出するなら、なるべく
崩さないように売るはず。今回の売りは、そうではなく売り崩しを狙って
いる。手仕舞い売りに新規売りを乗せていることは明らか。
どこかで巻き戻しがくるはずである。
NYKが踏ん張れなかったことから、今朝からは2周目に入った。
213/1434。1(薬品)/32。
Jasdaq-1.65%、Jストック-1.78%、M-3.15%、HC-3.31%
東証1部での売りが新興市場にも波及した形である。朝方の外人注
文動向は3610万。売りを仕掛けている連中の追い打ちに加えて、
市場心理の後退に伴う裁定解消売りが大量に出たことだろう。
それにしても東京市場は情けない。
1.引けこそマイナスで終わったが昨日(5/22)のNYKでは、DOW
が引けに向け一時プラスになるほど買い気が戻ってきている。
2.投資家の不安心理の大きさを表すVIX (CBOE Volatility Index)
が大きく減少して投資家心理の回復の兆しが見える。
3.元凶のはずの長期金利がむしろ低下している。
4.震源地とされるアジア市場が今朝は、やや落ち着きを取り戻した。
香港ハンセン指数が0.37%、シンガポール+0.53%、インドが
マイナス寄りした後反発し始めていた。
にも関わらず、東京は反発できない。いつものことながら、
behind the curbである。出来高からすると年金などは買ったかも
しれないが、裁定解消売りが根強かったに違いない。
それにしてももっと自主性をもてないものだろうか?
これで3/8の量的緩和解除に旦を発した上昇を全て失った。
値頃としてはいいところに来たのではないか。大和総研調べでは、
このレベルであれば予想PERは20倍前後らしく、valuation上は
東京の割高感はほぼ解消された。ただし、究極の原因である米国
金融政策の引締め解除が打ち出されるまで、不安定さが残るだろう。
ETやSBIがしっかりしていた反面、損保ジャパンが業務停止命令が
下されて大幅安。MUFJも公的資金返済のため新株を6000億円
売り出す。値決めは6/5-7。普通ならそれまで下げ続ける。
みずほの下げは全体に引きづられただけで全然心配要らない。
明日は反発を期待しよう。
昨日午後アジアから始まった株安は、欧州・米国と回って、今日の
東京で二周目に入った。
震源はインドという説がある。タイミング的には合致する。
課税強化という同市場固有の要因もあるが、基本的には米国金融
引締め長期化懸念を背景に流動性のすくない新興市場からマネーが
流出し始めたという説である。まさしく、二三日前、ビル・ミラーが
予想した通りの展開である。
しかし、その説にはおかしなことがある。
引締めの最終局面で流動性縮小を心配するのはおかしい。もっと
初期段階で心配するなら分かるが、既にFed金利が16回連続して
引上げられ、最後の1回~2回があるかどうかが詮索されている段階
になって降って沸いたのは、解せない。タイミング的にも論理的にも
矛盾がある。本気で引締め長期化が心配されているなら、米国長期
金利は上昇するはずである。しかし、昨日(5/22)には、10-yr金利は
一時5%割れになった他、引けでも5.04%と低下している。
本当に心配されているのは、住宅市場の陰りなどを理由とする米国
景気の後退のはずで、景気が後退すれば、金や原油等の商品市況
も軟化するはずで、インフレ懸念は後退し、金利低下に向かう。
今の段階になって流動性など心配する必要などない。
どうも今回の仕掛けには、無理があるような気がする。
それに本当に新興国市場からマネーが流出するなら、なるべく
崩さないように売るはず。今回の売りは、そうではなく売り崩しを狙って
いる。手仕舞い売りに新規売りを乗せていることは明らか。
どこかで巻き戻しがくるはずである。
NYKが踏ん張れなかったことから、今朝からは2周目に入った。
213/1434。1(薬品)/32。
Jasdaq-1.65%、Jストック-1.78%、M-3.15%、HC-3.31%
東証1部での売りが新興市場にも波及した形である。朝方の外人注
文動向は3610万。売りを仕掛けている連中の追い打ちに加えて、
市場心理の後退に伴う裁定解消売りが大量に出たことだろう。
それにしても東京市場は情けない。
1.引けこそマイナスで終わったが昨日(5/22)のNYKでは、DOW
が引けに向け一時プラスになるほど買い気が戻ってきている。
2.投資家の不安心理の大きさを表すVIX (CBOE Volatility Index)
が大きく減少して投資家心理の回復の兆しが見える。
3.元凶のはずの長期金利がむしろ低下している。
4.震源地とされるアジア市場が今朝は、やや落ち着きを取り戻した。
香港ハンセン指数が0.37%、シンガポール+0.53%、インドが
マイナス寄りした後反発し始めていた。
にも関わらず、東京は反発できない。いつものことながら、
behind the curbである。出来高からすると年金などは買ったかも
しれないが、裁定解消売りが根強かったに違いない。
それにしてももっと自主性をもてないものだろうか?
これで3/8の量的緩和解除に旦を発した上昇を全て失った。
値頃としてはいいところに来たのではないか。大和総研調べでは、
このレベルであれば予想PERは20倍前後らしく、valuation上は
東京の割高感はほぼ解消された。ただし、究極の原因である米国
金融政策の引締め解除が打ち出されるまで、不安定さが残るだろう。
ETやSBIがしっかりしていた反面、損保ジャパンが業務停止命令が
下されて大幅安。MUFJも公的資金返済のため新株を6000億円
売り出す。値決めは6/5-7。普通ならそれまで下げ続ける。
みずほの下げは全体に引きづられただけで全然心配要らない。
明日は反発を期待しよう。
by yume1000
| 2006-05-24 01:36